年間スケジュール
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仙厓の時代―江戸絵画の愉しみ
- 開催期間
- 2024年11月15日(金)~12月22日(日)
月曜休館
日本最初の禅寺、博多聖福寺の住職を勤めた、仙厓義梵(1750-1837)は、ユーモアにあふれた洒脱・飄逸な「禅画」を描いたことで知られています。人々はこぞって仙厓さんの絵を求め庵を訪ねる人は後を絶たなかったと伝わります。仙厓の活躍した時期は、上方では円山応挙、江戸では喜多川歌麿や酒井抱一、また田能村竹田などの文人が活躍した、町人文化の全盛期でありました。そうした描く愉しみに満ちた江戸時代の絵画を紹介します。
年間スケジュール
2024年度(2024.4~2025.3)
2024年4月19日(金)~6月23日(日)
茶の湯の意匠―春から夏へ
中国より請来された喫茶の風習は、日本人の美意識を反映しながら茶の文化をつくりあげました。江戸時代になると、亭主は四季の風情に合わせて茶道具を取合せたり、季節の花を活けたりして茶席を飾り、客をもてなします。本展では、萌えいづる草花を愛でる春から、若葉薫る初夏を経て、涼を求める夏へ、うつろう季節を思い浮かべながら作品を選びました。茶道具にうつる四季の意匠を通して、それぞれの季節を感じていただければと思います。
2024年7月5日(金)~8月18日(日)
没後100年 富岡鉄斎―最後の文人
富岡鉄斎(1836-1924)は、幕末から明治時代の激動する近代を生きた儒者です。日本が急速に西洋化を推し進める時代にありながら、東洋の古き文化に親しみ、万巻の書を読み、万里の路を行った鉄斎は、「最後の文人」ともいわれます。学者としての矜持をもって人生を歩んだ鉄斎は、一方で豪放磊落な筆致と繊細な色彩感覚をあわせ持つ、独自の画境を切り拓いた画家でもありました。没後100年を迎える本年、出光コレクションの鉄斎絵画の名品を通して、その唯一無二の魅力に迫ります。
2024年9月6日(金)~11月4日(月・休)
ジョルジュ・ルオー ―内なる光を求めて
20世紀を代表するフランスの画家、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。 輝かしい色彩と重厚なマティエールをもつ独特の作品は、国や時代、信仰の違いを越えて多くの人々を魅了してきました。社会の矛盾や悲惨な戦争からの救済をキリストへの信仰の中に見出したルオーが描いた崇高で深遠なる世界を、出光コレクションを代表する連作油彩画《受難》と銅版画集『ミセレーレ』を中心とする作品を通してご堪能ください。
2024年11月15日(金)~12月22日(日)
仙厓の時代―江戸絵画の愉しみ
日本最初の禅寺、博多聖福寺の住職を勤めた、仙厓義梵(1750-1837)は、ユーモアにあふれた洒脱・飄逸な「禅画」を描いたことで知られています。人々はこぞって仙厓さんの絵を求め庵を訪ねる人は後を絶たなかったと伝わります。仙厓の活躍した時期は、上方では円山応挙、江戸では喜多川歌麿や酒井抱一、また田能村竹田などの文人が活躍した、町人文化の全盛期でありました。そうした描く愉しみに満ちた江戸時代の絵画を紹介します。
2025年1月10日(金)~3月23日(日)
琳派のやきもの―響きあう陶画の美
江戸時代中期を代表する京の陶工・尾形乾山(1663-1743)。彼の興した乾山焼は、絵画的な意匠でうつわを飾る“琳派のやきもの”として、日本の陶磁史に革命をもたらしました。雅やかな公家文化や文学意匠を取り入れたやきものは、絵画や書の美と融和する新たなやきものの世界を生み出したのです。本展では、野々村仁清など乾山の系譜を彩る京焼のほか、やきものの美と呼応する絵画もご紹介します。乾山焼を中心に、工芸と絵画の境をこえて響き合う琳派の共演をお楽しみください。