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江戸絵画の華
第1部 若冲と江戸絵画
2023年9月15日(金)~10月29日(日)
月曜休館 ※9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館
展覧会概要
アメリカの日本美術コレクター、エツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)によって蒐集された作品の一部が、出光コレクションに加わりました。本展では、18世紀の京都画壇を鮮やかに彩った伊藤若冲(1716-1800)や円山応挙(1733-95)、さらに江戸琳派を導いた酒井抱一(1761-1828)の絵画など、この度里帰りを果たした作品の数々を、2期にわけてご覧いただきます。彼らが活躍した江戸時代は、日本絵画の歴史における爛漫のとき。まさに百花繚乱たる華やかな絵画の世界を、心ゆくまでご堪能ください。

第1章 若冲の冒険―ようこそ、プライス・コレクションの世界へ
伊藤若冲が描く色鮮やかな画面と奇抜な構図の、魅力あふれる作品たち。いまや若冲人気は、ある種の社会現象となっています。しかし若冲の名がこれほど知れ渡るまでには、長い時間を要しました。この若冲再評価に大きく寄与したのが、プライス・コレクションの若冲作品だったのです。ここでは若冲ブームの一翼を担った話題作「鳥獣花木図屏風」をはじめ、プライス・コレクションを象徴する若冲作品の数々をご覧いただきます。

鳥獣花木図屏風 伊藤若冲 江戸時代 出光美術館
第2章 生きものの楽園
自然(Nature)の頭文字を神(God)のように記し、これと同じように畏敬すること―かつて、ジョー・プライス氏は、彼を日本美術へと導いた建築家フランク・ロイド・ライトから、このように伝えられたといいます。その教えのとおり、コレクションには生きものたちの生命のよろこびを感じさせる作品が数多く見られます。生きとし生けるものに注がれる優しいまなざしを、作品から感じ取ってください。

松竹梅群鳥図 中住道雲 明治39年(1906)
出光美術館
第3章 浮世のかたち
江戸時代には、流行の最先端に触れることのできる都市風俗の情景が、絵画の主題として定着してゆきます。プライス・コレクションには当時の風俗を描いた肉筆浮世絵の秀作も数多く含まれます。ここでは、礒田湖龍斎(1735-90?)や勝川春章(1743-92)ら著名な絵師たちが描いた艶やかな「浮世」のありさまを紹介します。

雪中美人図 礒田湖龍斎 江戸時代 出光美術館
※列品解説・講演会などの展覧会イベントはございません
※会期・開館時間・出品作品等は変更することがあります。最新情報は当館ウェブサイトまたはお電話でご確認ください