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京みやび ―仁清・乾山と色絵の共演

2017年8月25日(金)〜10月22日(日)
月曜休館 ※ただし9月18日、10月9日は開館

展覧会概要

日本各地でさまざまなやきものが作られるようになった江戸時代。そのなかでも京のやきものは、格別な位置を占めていました。在りし日の王朝文化を想起させる雅(みやび)やかな色合いや洗練されたデザイン性、そしてそれまでの日本のやきものには見られなかったアヴァンギャルドな表現は、現代の私たちの眼にも強く印象付けられるものです。こうした京のやきものづくりを主導したのが、野々村仁清(ののむらにんせい 生没年不詳)と尾形乾山(おがた けんざん 1663 - 1743)という、ふたりの名工です。

17世紀中ごろから活躍をはじめた仁清は、高麗(こうらい)・唐物(からもの)をはじめ、瀬戸・信楽・伊賀などを積極的に写し、土の特性を活かした伸びやかで精巧な作品を生み出しています。また漆黒の地に赤・金・銀といった華麗な色彩が配された色絵のやきものは、京の伝統的な蒔絵(まきえ)を想い起こさせます。室町時代までに日本に伝わった唐物と、王朝以来のみやこの文化を背景とした京風の意匠がまざり合う仁清のうつわは、京の公家だけでなく、江戸の武家へも広がっています。

乾山は、この仁清から作陶技術を継承し、中国陶磁やオランダのやきものに影響を受けながら、単純な模倣にとどまらない新しい意匠にあふれたうつわづくりに取り組みました。また若い頃より書や漢籍に親しみ、兄・尾形光琳(おがた こうりん 1658 - 1716)の薫陶も受けるなど、豊かな文化背景を持つ乾山は、うつわの表面をキャンバスに見立てた絵付けや、碗や板皿、香炉などに賛を記すなど、前衛的なうつわづくりをも行いました。

本展では、この仁清・乾山を軸に、さわやかな色彩感覚で知られる古清水(こきよみず)や、乾山の後継者である仁阿弥道八(にんあみ どうはち 1783 - 1855)の色絵など、出光コレクションが誇る京焼のうつわの名品を展観しながら、歴史ある京の文化が育んだ美の世界をご覧いただきます。

  • 色絵扇面散文茶碗

    野々村仁清 江戸時代前期
    出光美術館

  • 色絵熨斗文茶碗

    野々村仁清 江戸時代前期
    出光美術館

  • 銹絵獅子香炉

    尾形乾山 江戸時代中期
    出光美術館

  • 色絵楓文透彫手焙

    古清水 江戸時代中期
    出光美術館

イベント情報

列品解説のお知らせ 
事前の申し込みは不要・入館料のみ

2017年
827(日)、
910(日)、
924(日)、
108(日)、
1022(日)

いずれも午前11時、午後2時より

講演会のお知らせ 
事前の申し込みが必要/定員制・有料

日時
10月7日(土) 午後2時〜3時30分
演題
「みやこのみやび ─仁清・乾山そして琳派」
講師
田中 伝(出光佐三記念美術館学芸員)
会場
当館イベントホール
定員
120名
聴講料
800円

定員になり次第締め切らせていただきます。
電話でお問い合わせください。