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板谷波山とアール・ヌーヴォー ―近代陶芸の美

2017年6月16日(金)~8月13日(日) 月曜休館 ※ただし7月17日(月・祝)は開館

展覧会概要

明治維新を経て新しい時代を迎えた近代日本。陶芸の世界においても、江戸時代までとは異なる新しい風が吹きます。その潮流を生み出した代表的な陶芸家の一人が、板谷波山(いたやはざん 本名・嘉七、1872-1963)です。明治時代に日本の陶芸は国家の産業としての役割を担うようになりますが、波山はその流れからいち早く脱却し、個性と創作性が意識された作陶を展開します。

板谷波山は東京美術学校(現・東京藝術大学)で木彫を学んだ後に、石川県工業学校に赴任します。その金沢の地において本格的に陶芸の世界に入ります。そこで、当時の最新の釉薬技術や19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行したアール・ヌーヴォー様式、さらには中国・朝鮮・日本の陶磁器をはじめとする東洋的な意匠や造形についても研究をかさね、東洋と西洋の工芸の様式美を融合させた新たな表現を展開しました。その研鑽により生み出された「彩磁(さいじ)」、「葆光彩磁(ほこうさいじ)」と称される作品は、卓越した彫りの技術、釉下彩(ゆうかさい)技法によるデザインや優美な色彩は、うつわのフォルムの美しさ・造形性の魅力を最大限にひきだしています。

本展では板谷波山の作品を中心に、さらにエミール・ガレなどアール・ヌーヴォーを代表するガラス作品や、アール・ヌーヴォーの源流や影響を与えたイスラーム芸術や東洋の工芸作品の魅力をご紹介します。また、特集展示として、日本の近現代陶芸作家を代表する板谷波山と塚本快示(つかもとかいじ)に与えた中国陶磁の影響についても展観します。

  • 葆光彩磁草花文花瓶

    板谷波山 日本 大正6年(1917)
    出光美術館

  • 葆光彩磁花卉文花瓶

    板谷波山 日本 昭和時代初期
    出光美術館

  • 藤花文花器

    エミール・ガレ フランス 1906-1931年
    出光美術館

  • 水辺風景文花器

    エミール・ガレ フランス 1904-1931年
    出光美術館

イベント情報

列品解説のお知らせ 
事前の申し込みは不要・入館料のみ

2017年
625(日)、
79(日)、
723(日)、
813(日)

いずれも午前11時、午後2時より

講演会のお知らせ 
事前の申し込みが必要/定員制・有料

日時
7月29日(土) 午後2時~3時30分
演題
「陶芸のモダニズムと板谷波山」
講師
石﨑 泰之氏(山口県立萩美術館・浦上記念館副館長)
会場
当館イベントホール
定員
120名
聴講料
800円

定員になり次第締め切らせていただきます。
電話でお問い合わせください。